「片づけたいのにできない」
「捨てたいけど手放せない」
断捨離を習慣化したいのに、どうしても捨てられない・・・
そんな悩みをずっと抱えていたぷぷは、片づけが苦手な性格だとあきらめていました。
けれどある日、断捨離を“心の整理”と捉え直すことで、片づけがスムーズに進むようになったのです。
この記事では、ぷぷが断捨離に成功した理由と、捨てられない心理を乗り越える心のコツ・やり方をわかりやすく紹介します。
「片づけられない」は性格じゃない?私が悩み続けた理由
片づけられない人に共通する“思い込み”とは
「私は整理整頓が苦手だから」「元々ズボラな性格だから」・・・
片づけられないことを“性格のせい”にして、あきらめていませんか?

ぷぷもそうでした。
部屋が散らかっていることに罪悪感を抱きながら、「自分には向いていない」と決めつけていたのです。
けれど、実際には
「片づけ=才能」ではなく、「片づけ=習慣」でした。
また、「完璧にやらなければ意味がない」「一気に全部やらなきゃ」といった思い込みが、逆に行動を止めてしまう原因にもなっていました。
思い込みが多いほど、片づけは“重たいもの”になります。
まずはその重さを、ひとつずつほどいていくことが大切でした。
「やろうとは思うけどできない…」私が繰り返した挫折
「今日は片づけるぞ」と決意して、道具を広げて…そこで手が止まる。
使っていない服を手にして「これは…高かったしな」、古い手紙を見つけて「懐かしいな…また見返すかも」。
そんな言い訳を重ねて、気づけば元の状態に戻っている。
ぷぷは何度もこの“挫折のループ”を経験しました。

やる気はあるのに、なぜか行動できない。
やろうと思っていたことが、結局「後回し」になる。
この繰り返しが、「自分はダメな人間だ」という自己否定にまでつながっていたのです。

けれど、後から気づきました。
私は“できない”のではなく“始め方を知らなかった”だけだと。
断捨離には、量よりも順番と気持ちの準備が必要でした。
いきなり全てを整理しようとすると、心がついてこない。
それは、誰にでもある自然な反応なのです。
挫折を重ねたからこそ、「片づけられない」ことにも理由があると知ることができました。
断捨離を始められなかった3つの心の壁

思い出の品が捨てられない理由
古い手紙、学生時代のグッズ、小さな雑貨。
捨てても困らないものなのに、なぜか手放せない。
それは、モノに「記憶」が宿っているから。
「捨てる=忘れる」ような気がして、過去の自分を切り離す怖さを感じていたのです。
「いつか使うかも」の落とし穴
壊れたコード、サイズが合わなくなった服、使っていない食器。
頭の中では「不要」とわかっているのに、「いつか使うかもしれない」と未来の自分に責任を押しつけていました。
それが積もって、モノの山と“判断疲れ”が生まれていたのです。
完璧にやろうとして疲れてしまう私
一度に全部を片づけなければならない。
そんな“完璧主義”が自分を追い詰めていました。
だからこそ、始めることが怖くなり、先延ばしばかりを繰り返していたのです。
断捨離に踏み出せたきっかけと心の変化
“このままじゃ変われない”と感じた瞬間
あの日、部屋の隅に積み上げられた段ボールを見て、急に息苦しさを覚えました。
今の私は、「過去に囲まれて生きている」
そんな感覚が胸を圧迫したのです。

モノが多いほど、自分の気持ちが重たくなる――それは事実でした。
そしてふと、「捨てることは、自分の可能性を選び直すことかもしれない」と思ったのです。
断捨離に踏み出したのは、
やらなきゃ、じゃない“もう変わらなきゃ”って、心が叫んでた

変わりたいという衝動。
それは決して大きな覚悟ではなく、「少しでも身軽になりたい」という、切実な願いでした。
モノを減らすことで見えてきた本当の悩み
引き出しを一つ整理しただけなのに、心がざわついたのを覚えています。
「この服、もう着てないのに捨てられなかった理由はなんだろう?」
モノを減らすたびに“持ち続けていた気持ち”が浮かび上がってくる。
そこには、「昔はこんな自分だった」「もう戻れない」「後悔したくない」という未消化の記憶がありました。
つまり、私はモノを通して自分の記憶と葛藤していたのです。

片づけながら、気づかないうちに心の中も少しずつ整っていきました。
断捨離って、ただモノを減らすだけじゃなく、自分の気持ちを整理する作業だったんですね。
空間を整えることで心も整った理由
不思議なことに、部屋の床が見える面積が広がるほど、思考もクリアになっていきました。
本棚がすっきりすると、読む本も厳選され、考え方までシンプルになる。

断捨離は「空間」だけでなく、「選択」を整える技術なのだと実感しました。
部屋の片づけを通じて、自分の中のノイズが減り
「今必要なもの」と「過去に縛られていたもの」が明確に分かれるようになったのです。
そうして私は初めて、「整えることは、自分と深くつながる行為」だと理解しました。
今日から始める!無理なく続く断捨離のやり方とコツ
まずは「キッチンスペース」から始める断捨離
最初に取りかかったのは、毎日目にするキッチンでした。

調味料で埋まった棚、使っていない調理器具、謎のタッパー…。
手狭なはずの空間に、実は“使っていないモノ”が溢れていたのです。
キッチンは生活の中心でもあり、無意識に積もった感情が残りやすい場所。

ひとつずつ見直しながら
「いつから使っていない?」「本当に必要?」
と問い直すうちに、自分の食習慣や暮らし方とも向き合う時間になっていきました。
作業を進めるたび、モノが減るだけでなく“選ぶ力”が少しずつ戻ってきた気がします。
「今日使ったか?」で判断するだけの捨てルール
断捨離の判断軸として最も簡単だったのは、
「今日使ったか?」→「いいえ」→「じゃあ、要らないかも」
というシンプルな問い。

もちろん、すべてがこのルールで捨てられるわけではありません。
けれど、迷ったときに“使っているかどうか”に集中することで
モノの「機能」と「感情」を切り離しやすくなりました。
選びやすくなると、疲れにくくなる。
そして気持ちも軽くなっていきます。
思い出は写真で残し“ありがとう”で手放すコツ
どうしても捨てられないモノには、“記憶”が宿っています。
そんなとき、私は「写真に残して、感謝して手放す」という方法をとりました。
たとえば、古いスニーカーや、旅先で買った雑貨。

スマホで1枚だけ撮って、「今までありがとう」と声に出してから手放すことで
過去への感情に区切りをつけることができました。
これは「捨てる」ではなく、「送り出す」ような感覚です。
捨てるより“暮らしを更新する”という考え方
断捨離は「減らす」ことではなく、「今の暮らしに合わせて、選び直すこと」だと気づきました。
私は何を大切にしたいのか。
どんな空間で過ごしたいのか。
モノの整理を通して、自分自身の“今”を見つめ直す作業なのだと思います。

そして、手放すごとに見えてきたのは「足りないもの」ではなく
「すでに在るもの」に気づく力でした。
断捨離後に訪れた心と暮らしの変化
部屋が変わったことで起きた感情の変化
キッチンの棚がすっきりした日
なぜか呼吸が深くなったように感じた。
ものが少ないだけで、空間に静けさが生まれる。
そして、その静けさは心の余白にもつながっていく。
「整っている」という状態は、ただ見た目がきれいということではなく
自分と空間の関係性がフラットになることなのかもしれない。

朝、何もない台の上でコーヒーを淹れる。
そんな小さな瞬間が、心に深く残るようになっていた。
「片づけられない私」との決別
断捨離を重ねるうちに、過去のモノだけでなく「片づけられない自分像」も少しずつ消えていた。
あれだけ苦手だと思っていたことが、「気持ちいい習慣」に変わっていく。
それはできない自分に執着しなくなること。
“散らかってるから私はダメだ” そんな思い込みに、静かに「さようなら」を言えた気がした。
新しく迎えたモノはほんの少し。
それでも、暮らしには確かな芯が通っていた。
少しの整頓が人間関係や行動にも影響した
驚いたのは、自分の感情だけでなく、人との関係にも変化が訪れたこと。
家族との会話が増え、来客を迎える準備にも余裕が持てるように。
何より、自分自身への声かけがやさしくなりました。
「できなかった」より、「できたこと」に目が向く。
そうすると、他人に対しても自然と寛容になっていくのです。
断捨離は、
モノとの関係を整えることで、心のあり方にも静かに働きかける力があるのかもしれません。
「できない自分」との向き合い方|断捨離は暮らしの哲学
自分を責めずに“片づけとの距離”を見つめ直す
「片づけできる人って、生まれつきなんだろうか?」
過去の自分にそう聞かれた気がして、ぷぷは少し笑ってしまった。
「できなかった時間が長かったから、今は整えるのが心地いいのかも」
そう考えながら思い出す。
何度も挫折したあの日々のこと。


暮らしを整える行為は、単にモノを捨てることじゃない。
それは、自分と向き合う静かな時間でもある。
「できない」「苦手」「またやってない」・・・
そうやって責めてきた自分に、そっと問いかけてみる。
断捨離は「捨てる技術」より「選び直す知恵」
「本当は、どうしたかったんだろう?」
気づいたのは、私は“片づけたい人”だったこと。
ただ少し、始め方がわからなかっただけだ。
断捨離は「減らす技術」ではなく、
「選び直すこころ」
今の自分に合うモノ、これからの暮らしにふさわしい心持ち・・・
それを一つずつ拾い直す作業。
完璧じゃなくていい。少しずつ“整える自分”へ
完璧じゃなくていい。 片づけられない日があってもいい。
少しずつ“整える自分”に変わっていくことが、何よりの前進なのだと思う。
そしていつか、誰かが言ってくれるかもしれない。
「なんだか、あなたの部屋って落ち着きますね」
その時、きっとあなたは静かに微笑んでこう答える。
「私自身が、ようやく落ち着いたのかもしれません」
エピローグ|整えることで、心は自由になる

あなたの部屋にも、あなたの心にも、まだ手放していないものがあるかもしれません。
それは、思い出だったり、もったいない気持ちだったり、できない自分へのため息だったり。
でももし、ほんの少しだけでも「変わりたい」と思っているなら・・・
断捨離は、その願いに応えてくれる静かなきっかけになるはずです。
完璧じゃなくていい。
全部じゃなくていい。
今日使っていないモノを、一つだけ見つめてみること。
それが、明日を整えるはじめの一歩になります。
それじゃ~~また ぷぷ
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